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【デンマーク】COVID-19の「社会的に重大な病気」の分類解除/デンマーク外務省の渡航勧告の改訂(8月27日発表)

1 COVID-19の『社会的に重大な病気』への分類解除
8月27日、デンマーク保健省はCOVID-19の『社会的に重大な病気』の分類解除」に関して発表しました。9月10日にCOVID-19を社会的に重大な病気としての分類が解除されることで、特定大規模イベントやナイトライフ(6月の合意ではコロナパス提示要件付きで9月1日から再開されるとされている)におけるコロナパスの要件が適用されなくなるとのことです。概要は以下のとおりです。
(デンマーク保険省プレスリリース)
https://sum.dk/nyheder/2021/august/regeringen-planlaegger-ikke-at-forlaenge-kategorisering-af-covid-19-som-samfundskritisk-sygdom

「政府は、COVID-19の社会的に重大な病気としての分類指定を延長しない」
●COVID-19の社会的に重大な病気としての分類指定は2021年9月10日に終了する。政府は右分類指定を延長しないことを決定した。これは、ワクチン接種率の高さと、強力な感染症コントロールによる。
●専門家グループであるエピデミック委員会と保健当局との協議を経て、COVID-19の社会的に重大な病気としての地位を延長しないという決定がなされた。
(マグヌス・ホイニケ保健大臣のコメント)
「感染症はコントロール下にあり、ワクチン接種率は非常に高い。そのため、9月10日には、COVID-19対策のために導入しなければならなかった特別な規制の一部を廃止することが可能となる。政府は、必要以上の規制を維持しないことを約束してきたが、我々は今や右判断を行うところまできた。しかしながら、我々は、現在は良い状態にあるが、疫病から脱したわけではない。パンデミックが、再度、我々の社会の重要な機能を再び脅かすことになれば、政府は躊躇なく迅速に行動する。」
●COVID-19が社会的に重大な疾患に分類指定されたことで、集会の禁止、コロナパスやマスクの要件など、COVID-19に対処する際の特別な規則を導入することが可能となっていた。
●そのため、分類指定が解除されたことで、疫病法の条項のいくつかが適用されなくなる。2021年6月の社会再開に関する合意で残っていた制限は、それを維持する法的根拠がなくなるため、適用されなくなること等を意味する。具体的には、特定の大規模イベントやナイトライフにおけるコロナパス提示の要件(が適用されなくなること)を指す。
(6月10日の政党間合意の規制に関する当館領事メール)
https://www.dk.emb-japan.go.jp/files/100199787.pdf

2 デンマーク外務省の渡航勧告の改定
8月27日、デンマーク外務省は、8月28日16時から適用される渡航勧告の改訂を発表しました。日本は引き続き斜線付オレンジの国(感染リスクではなく当該国の入国制限によりデンマークからの渡航が困難もしくは不可能な国)に分類されます。
概要は以下のとおりです。
(デンマーク外務省のプレスリリース)
https://um.dk/da/nyheder-fra-udenrigsministeriet/newsdisplaypage/?newsID=BDEF04F3-DA7D-48F3-BB3B-0C4CEE2AB542
(EUおよびシェンゲン域内の国と地域の渡航勧告についての包括的な地図) https://um.dk/da/rejse-og-ophold/rejse-til-udlandet/rejsevejledninger/
(海外旅行の際の良いアドバイスやルール)
https://coronasmitte.dk/raad-og-regler/emner/rejser-til-udlandet

(1)8月28日(土)16時から適用される渡航勧告の変更点の概要
(EU/シェンゲン域内の国・地域)
●黄色になる国と地域
黄色になる国
ブルガリア、リヒテンシュタイン、スロベニア、スウェーデン、ドイツ、オーストリア
黄色になる地域
イタリア(Liguria, Campania)
スイス(Wallis, Appenzell Ausserhoden, Appenzell Innerhoden, Uri)
●黄色国の緑地域
ドイツ:シュレスヴィッヒ=ホルシュタイン州
スウェーデン:南スウェーデン、西スウェーデン
オーストリア:Burgenland, Kaarnten, Niederosterreich
(EU/シェンゲン域外の国・地域)
変更なし

(2)スウェーデンとドイツの国境地域に関して
●スウェーデンとドイツは色が緑から黄色に変わる。ただし、国境地域は引き続き緑色となる。これには、スウェーデン南部とスウェーデン西部、ドイツのシュレスヴィッヒ=ホルシュタイン州が含まれる。
●(上記)国境地域に滞在した旅行者は、デンマーク入国後に検査を受ける必要が無いことを意味する。

(3)ノルウェーに関して
●ノルウェーではデンマークからの旅行者の入国が依然として大幅に制限されており、外務省の渡航勧告では、ノルウェーはオレンジ色になっている。ただし、ノルウェーに入国するデンマークの旅行者は、感染の増加により、次の地域が緑から黄色に変わることに注意する必要がある:Moere og Romsdal、Oslo、Rogaland、Vestfold og Telemark、VestlandおよびViken。
●(上記)当該地域に滞在したデンマークの旅行者は、デンマークへの入国の際に検査を受けなければならないことを意味する。

(4)黄色の国や地域から帰国する際の検査要件
●黄色い国から帰国する場合、ワクチン接種を完了していない、または以前に感染したことがない旅行者は、入国後に検査を行う必要がある。デンマークのデルタ変異株による感染の追跡を強化するために、旅行者は入国時にクイック検査ではなくPCR検査を行うことが強く奨励される。
●16歳未満の子供は検査要件から免除される。16歳から17歳までの子どもは、ワクチン接種を完了した、または以前に感染した親と一緒に旅行する場合、検査要件が免除される。
(デンマークに入国する際の検査と隔離の要件について)
https://coronasmitte.dk/raad-og-regler/emner/rejser-til-eller-via-danmark/lovkrav-ved-indrejse/krav-om-test-og-isolation-ved-indrejse

(5)日本を含む斜線付きオレンジ色に滞在した場合
●デンマークの旅行者に対する厳しい入国制限があるため「斜線付きオレンジ色」となっている国に滞在した後にデンマークに入国する場合、隔離の要件はないが、検査の要件がある場合があることに注意願いたい。
(当館注:日本は渡航勧告では斜線付きオレンジ色ですが、入国制限の分類では黄色国となりますので、上記黄色国の要件が課されます。)
今週初めに斜線付きオレンジ色に変わったマルタの場合、デンマークへの入国後に検査を受ける必要がある。
(デンマークの検査センター)
https://coronasmitte.dk/raad-og-regler/kort-over-covid-19-testcentre

(6)渡航制限は2021年10月末までが期限
●COVID-19はもはや社会的に重大な病気とは見なされておらず、そのため全国レベルでの規制を廃止するとの政府の本日の発表は、渡航制限には影響しない。
●そのため、これまでと同じ渡航制限が引き続き適用される。その理由は、エピデミック対策では、海外から感染症を輸入するリスクが引き続き考慮されるためである。
●現在の渡航制限は、政府が国会の過半数と合意した旅行活動の段階的な再開に関する2021年4月13日の政治的合意に従っている。この合意の期限は2021年10月末までである。

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